チーム紹介(2019年版)

エンゼルスというチーム

2019年現在のエンゼルスの戦力

知将マイク・ソーシア監督の下、2000年台はプレーオフ常連だったエンゼルスだが、最近4年はプレーオフ進出を逃している。最大の理由は投手陣に故障者が相次ぎ、先発もリリーフも実力の劣る選手を取っ替え、引っ変え使いまわして戦わざるを得なかった点だろう。しかしその根源にあるのは大物FA選手の獲得にのめり込んで、若手の育成がおざなりになってしまったことだ。

2010年以降も、数多くの有力FA選手を獲得し大型補強を敢行したが、結果として効果的だったと思われる補強は少なく、トレード下手と言わざるを得ない。程度の差はあれ期待通りに働けなかった選手として、バーノン・ウェルズ、アルバート・プーホルス、ジョシュ・ハミルトン、松井秀喜、CJ・ウィルソンなどいくらでも挙げられる。

そして、大型補強のたびに代償として有望若手選手(プロスペクト)を放出してきたため、マイナーが枯渇していった。2000年台はメジャーでも屈指の質と量と言われたエンゼルスのマイナーだったが、2019年のメジャーのベスト・プロスペクト100人に入っているエンゼルスの選手はわずか2人だ。同時に多くの優秀なコーチたちも球団を去っていった。ちなみにア・リーグ西地区最強のアストロズは今年も100位以内に6人ものトッププロスペクトがいる。

現在の戦力だが、打線にはメジャー屈指のバッターであるマイク・トラウトを擁しているにも関わらず、同地区のライバルでワールド・チャンピオンのアストロズには大きく水を開けられてしまった。2018年のレギュラーシーズンはなんと23ゲーム差だった。特に投手陣は故障がちな選手や力の落ちたベテランが多く、人材不足は深刻。軸となる先発投手、最後を任せられる強力なクローザーの確保は喫緊の課題だろう。

2018年は大谷選手が新加入したため、日本では一気に注目球団となったものの、ドジャースやヤンキースのような伝統的に日本で注目度の高い球団ではなく、どんな選手がいるのかよく知らない方も多いだろう。ここでエンゼルスの中心選手を紹介したい。

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