球場内での食事は野球観戦の楽しみの一つ。ビールを飲みながら、ホットドッグを食べながら、のんびりと観戦するのがアメリカ人のスタイルだ。場内のレストランや売店を利用するのもよし、自分で持って行くもよしだ。
スタジアムへの飲食物の持ち込みについて
食べ物の持ち込みはOK
エンゼルスタジアムへは弁当、スナックなどの食べ物類の持ち込みは基本的にはOKである。私の場合、スタジアム内の売店の食べ物は食べ飽きてしまったこと、価格も高いことなどから日本食スーパーやレストランで弁当を買ってから持ち込むことが多い。
私のお気に入りはCosta Mesaにある唐揚げ専門店「天下とり」の唐揚げ弁当。球場の食事に比べれば安いし(8ドル台から)美味しくて量も多い。ただ付いてくる味噌汁は球場には持ち込めない。
またCosta Mesaにある日本食スーパー「Seiwa Market」でや「Mitsuwa」(Irvineにも支店あり)では弁当を販売している。しかし最近は日本食の値段の上昇が激しく、いなり寿司と巻き寿司のセットが税込みで13ドルくらい(日本円に直すと1800円!)してコスパが悪い。あえて日本食にこだわる人以外はおすすめしない。
なおいずれの店も最寄りの405 Freewayの北行きは夕方の渋滞が超激しくて、Irvineからあたりだと夕方に行くのはとても時間がかかるのが難点。
飲み物はペットボトル入りの水やお茶だけ
一方、飲料は基本的に不可。お酒はもちろんジュースなどもだめ。許されているのは未開封のペットボトル入りの水、お茶、スポーツドリンクだけで、1人1本(1リットル以下の容器)に限ってOK。開封済みのもの、凍っているもの、水筒なども基本的に禁止。もし禁止物が入場時に見つかるとその場で破棄させられる。
球場内の飲食店
球場内には数え切れないほどのレストランや売店があるが代表的なものを紹介しよう。どの店も値段が高めなのは場内価格なので仕方ない。雰囲気代だと思ってエンジョイしてほしい。
基本的にSales Tax(消費税、7.75%)込みの値段である。またアルコール類を買うときにはID(身分証明書)の提示を要求される。日本から来た場合はパスポートが必要だ。また同時に買えるのは2本までなので、3人分をまとめて買おうと思ったら2人で行かなくてはならない。
ちなみに飲酒運転についてだが、日本よりもカリフォルニアはやや規制がゆるく、多少アルコールを飲んでいても、血中アルコール濃度が0.07%以下なら運転を許可されている。体質にもよるが缶ビール2-3本が許容範囲といったところだ。
Classic Hits(各所)
場内でもっとも多く見かけるのがこのClassic Hits。売っているものは野球場で食べる代表的なもの、例えばホットドッグ、ナチョス、ポップコーン、クラッカージャック(ベースボールの歌「私を野球に連れて行って」にも出てくるスナック菓子。日本でいうところのキャラメル・コーン)、ピーナッツ、ビール、ソフトドリンクなど。
メニュー
- ホットドッグ(エンゼルドッグ) 8ドル
- ナチョス 21ドル
- ソーダ 6ドル
- ビール カップ入り(710ml) 14ドル
- ビール 缶入り(710ml) 16ドル
ホットドッグはパンとソーセージだけのシンプルなものだが、すでに調理済みで紙に包んだ状態で保温されているが味は悪くない。売店の脇にレリッシュ、マスタード、ケチャップなどが置いてあるので買った後で自分の好きなだけかけて食べる。タマネギは置いてない。
名物の野球のヘルメットに入ったナチョス(トウモロコシからできるトルティーヤ・チップスにトロリとしたチーズやサルサをつけて食べるメキシコ風のスナック)は美味しくて大人気。
ホットドッグとソーダを安く買う方法
エンゼルスのCoca-Cola Family Packがお勧めだ。チケットとホットドッグ、ドリンクがついて4人で44ドルと超お得だ。つまり一人11ドル!飲食代(売店価格14ドル)だけで元が取れてしまう。それに入場料もついていると思うとメチャクチャお得だ。
Broken Bat Pub(各所)
Classic Hitsよりもさらにメニューを絞った売店。ホットドッグとピーナツ、ビール、ソフトドリンクなど。
Jersey Mike’s Subs(各所)
Sub(サブ)とは細長いパンに具を詰めたサンドイッチのこと。アメリカ人は具にTurkey(ターキー、七面鳥)のハムを好むが、個人的には味が淡白すぎると思うのであまりオーダーしたことはない。Philly(フィリー)とはクリームチーズのことで、名産地のフィラデルフィアにちなんでいる。アメリカ人は肉と大量のとろけたクリームチーズのコンビが大好きだ。かなりカロリー過多の気がするが。
Fresca’s(各所)
メキシコ料理の店。メキシコ料理はカリフォルニアでとても人気がある。メニューはナチョス、タコス、ブリトーだ。タコスとブリトーはよく似ているが、タコスはトウモロコシの粉、ブリトーは小麦粉から作った皮で肉や野菜を包む。ブリトーの方がパンに近い食感で腹にたまる。
ちなみに管理人は球場のナチョスが大好きなのだが、最初は手でつまめるものが最後は手にとろけたチーズついてしまうので、買う時にプラスチックのフォークをもらっておくといい。
Chronic Tacos(各所)
こちらもメキシコ料理。メニューはFresca’sと似たり寄ったり。
Oggi’s Pizza(各所)
カリフォルニアには数え切れないほどのピザ・チェーンがあるがその一つ。座席にも売り子さんが売りに来てくれる。
Farmer John(レフトスタンド野外)
アメリカでは超有名なハムやソーセージのブランド。そこのソーセージを使ったホットドッグはエンゼルスタジアムのみならずいろいろな球場で名物になっている。Classic HitsのホットドッグもFarmer Johnのソーセージを使っているが、ここに行けばスペシャルなホットドッグが食べられる。
La Rotisserie(1階ホームベース裏コンコース)
ローストチキンやそのサンドイッチの店。
Yogurtland (各所)(閉店)
アメリカで「ヨーグルト」と名のつく店はだいたいアイスクリーム(ソフトクリーム)の店だと思っていい。ここもアイスクリームの店である。
Angels Sweet(各所)
アイスクリーム、綿アメ、ポップコーンなどのスイーツ類を売る店。
Yakult Stand(レフトスタンド野外コンコース、1階1塁側場外など)
日本でおなじみのヤクルト。エンゼルスタジアムでは無料でヤクルトを配っている。普通のヤクルトとアメリカらしく糖分を抑えたLightの2種類(Lightはあまり美味しくない)。ヤクルトのゆるキャラがウロウロしている時も。