エンゼルスタジアムには食事をしながら試合を見ることが出来るレストランがいくつかある。誰でも入れるところから、特別なチケットや招待客でないと入れないところまで様々だ。
私がこれまで利用したレストランを紹介しよう。
- Saint Archer Brewery Co. 知る人ぞ知る、誰でも入れるスポーツバー&ブリュワリー
- Lexus Diamond Club Restaurant & Lounge ネット裏のVIP席のチケットを持った人専用レストラン
1. Saint Archer Brewery Co. 知る人ぞ知る、誰でも入れるスポーツバー&ブリュワリー
2018年7月25日訪問。サンディエゴ発祥のブリュワリー(地ビール店)。オリジナルビールとアメリカ料理を楽しみながら観戦出来る。球場への入場者なら誰でも利用出来る。
座席からの眺め
行き方
場所はライトポール近くの349ブロック。入り口はClub Levelと呼ばれる3階フロア(エレベーターでは4階と呼んでいる)にあるが、このフロアはスイート席のチケット持っている人しか入ることが許されていないため、一般席のチケットの人はエスカレーターを使用してこのフロアで降りることはできない。なので通常このレストランに行くにはライトポール近くのエレベーターを利用する。1階の134番ブロックあたりにある。
座席
屋内のバースタイルの座席とパティオ(屋外)のテーブル席、スツール席もしくはカウンター席がある。屋内からはグラウンドは見えないので試合はモニターで見ることになる。よほど暑くてスタンドにいたくない時か、もしくは試合前にちょっと飲みたい時以外はあまり店内で飲む意味はない。
ただ屋内のビアカウンターでサーバーに直接ビールをオーダーする分にはチップは不要だ。
屋内席
一方、ホームプレートから距離はあるが、パティオではビールを飲みながらゆったりと観戦出来る。4人掛け、6人掛けのテーブル席はホームが背中側の椅子に座ると、常に身体を左によじった体勢で観戦することになる。
当日予約していった我々は410番のテーブル席に案内されたのだが、ちょうどライトポールがピッチャーとバッターの間に入って見にくかったので、テーブルを代えてもらった。おすすめは401-406番くらいのテーブルだ。
また別の日は213だったが、ホームプレートが完全にライトポールと重なっていたので、この時も変えてもらった。
テーブル席はグラウンド側なのでよく見えるが、2人がけのスツール席は壁側なのであまりよく見えない。2人で予約した場合はまずスツール席へ案内されてしまう。運良くテーブル席に余裕があれば、2人でもテーブル席へ通してもらえる時もあるが、なるべく3人以上で行ってテーブル席を確保したいものだ。
テーブル席
予約
ここからネットで座席の予約が可能だ。予約は二部制となっており試合2時間前か試合開始からかを選ぶ。つまり午後7時試合開始の場合は午後5時からか、午後7時からかだ。通常は試合開始時を選ぶ人が多いだろう。
結構座席数は多いのでチケットが売り切れるような人気のカードでなければ予約なしでも入れる(実際私の行った水曜日のナイトゲーム(ホワイトソックス戦)は試合開始直前に入店したが半分くらいは座席が空いていた)。
しかし別の日に予約なしで行ってみたところ、明らかにテーブル席に空きがあるにもかかわらず、Waiting Listに入れられ、結局30分以上屋内席で待たされた。なので事前に予約はしていった方が良い。Waiting Listに入ると、準備が出来たらスマホにSMSをくれる。
カウンター席は要チケット
パティオのテーブル席の下の段はカウンター席となっているが、ここは348、349,350ブロックとなっており、その席のチケットを持っている必要がある。StubHubなどでは10ドル以下で売られている場合も多いので、事前にゲットしておけば席の予約等も必要ない。348がおすすめ。349の10~14番と350の1~10番くらいはライトポールが邪魔になる。350の11番~14番はライトポール右側から良い眺めがエンジョイできる。
また、そのチケットを持っていれば3階のスイートフロアを通行できるので、エスカレーターでもこのレストランに行くことが可能。
348、349、350ブロックのカウンター席
メニュー
ここの名物は自社産の地ビール。ほとんどがエールだがラガーもある。値段はスタジアムの売店で売られているラージサイズよりはちょっと小さめのカップで11.5ドル。
料理はナチョス(16.5ドル)、シーザーサラダ(12ドル)、地鶏チキンウイング(13ドル)をオーダー。どれもおいしかった。当然のことながら、スタジアム価格なので街中のスポーツバーに比べると1.5~2倍ほど高くなってしまうのは仕方がない。ビール2杯と料理2-3皿で1人50-60ドルくらいである。
しかし試合終了まで3時間くらいかけて、ゆっくり食べながら観戦できるのがいい。まさにリアル・スポーツ・バーである。スタンドの座席よりも余裕の広さだし、テーブルもあって楽だ。トイレもレストラン専用のきれいなトイレがある。
またテレビモニターが各所にあるので、ホームランなどすぐにリプレーで見られるのもありがたい。
サービス等
残念ながらここのレストランはあまりサービスが良いとは言えない。予約なしで入った日は30分以上待たされた上に、席になかなかオーダーを取りに来ない。ビールは割と早く持ってきたが、結局食べ物が出てきたのは席に着いてから1時間近くたってからだった。その頃にはすでに1杯目のビールはほとんど飲み終わってしまっていた。
また、ここのテーブルサービスは完全な担当制になっており、テーブルごとにサーブするウエイター(もしくはウエイトレス)が決まっている。我々は案内された席の位置が良くなかったので別の座席に代えて欲しいとリクエストしたら、「すでにオーダーしたものがあるので、一度会計をしてから動いて欲しい」と言われた。
アメリカの外食産業ではテーブルチップで生活している人が多いので、一度サービスした客が場所を変わるのを嫌がるのはわからなくはないが、テーブルを代わっただけで「一旦精算してくれ」と言われたのは初めての経験だった。もし案内された席があまり良くなければ、席に案内された直後に移動のリクエストをした方が良い。
ちなみにこの時の精算金額がちょっと高めに感じたので、レシートをよく見たらオーダーした覚えのないものが2つ入っていた。アメリカではこういうことはたまにあるので、お金を払う前にレシートをよく見るのは鉄則だ。
ここの座席から見た大谷選手の特大9号ホームラン直後とその弾道
2. Lexus Diamond Club Restaurant & Lounge
ネット裏のVIP席専用レストラン
アメリカ料理。ネット裏のVIP席専用レストラン。もしここに入れるチケットを買ったのなら、是非ここを予約して行ってみて欲しい。またレストランに入らずとも、自分の席まで食事を持ってきてくれるサービスもある。
行き方
このレストランへはネット裏のDiamond MVP, Diamond Hall of Fame, Diamond Clubのチケットを持っている人だけが入ることができる。入り口は正面ゲートを入ってすぐの真向かいにある。入り口の係員にチケットを見せると入れてくれる。
座席と予約
屋内と外(パティオ)があるが、屋内からはあまりグラウンドの様子が見られないのでモニターで見ることになる。当然Patioの人気が高くここからオンラインで予約も可能。予約時にはチケットは不要で当日までに手配すれば良い。予約は2交代制になっており、試合開始の2時間前から試合が始まるまでか、試合開始から試合終了後までが選べる。
試合開始前の予約をした場合は、試合前の練習を見ながら食事を取って、試合開始は自席で見ることになる。一方、試合開始後の予約をした場合は、自席には行かず試合中ずっとパティオで飲み食いしながら見ることも可能である。どちらのプランもとても特別な観戦になるだろう。
メニュー
パティオはテーブルがあるので飲食するには楽だ。メニューは個別の料理とバフェ(バイキング)がある。料金は単品で15~40ドル、バフェは1人50ドル。私はバフェで食べるのが好きだ。
パティオ席からの眺め