超おすすめ!エンゼルスタジアム・ツアー(2023年版)

普段は入ることが出来ない球場の特別なエリアに実際に入ることが出来るツアーがAngel Stadium Ballpark Tourの「Public Tours」で試合のない日に実施される。

ちなみに試合開催日に「Pregame Tours」というものもあるが、こちらは料金高め(一人50ドル)であるがエンゼルスの選手のバッティング練習が見られるという特権がある。滅多に外でバッティング練習しない大谷選手が練習していたら超ラッキー。

  • 料金
    有料のツアーだが料金は3歳~14歳が10ドル、大人は12ドル、55歳以上の人は10ドルである。3歳未満は無料だ。最後にチームストアで使える5ドルの割引券が配られたので、実質負担は小さかった。
  • 開催日と所要時間
    開催はシーズン中で、エンゼルスが遠征中の平日に行われる。開催日には1日3回(10:30、12:30、14:30)のツアーが行われ所要時間は1時間15分ほど。
  • 定員
    1回の定員は40人
  • チケット購入方法
    チケットの購入はエンゼルスのオフィシャルサイトからオンラインで購入するか、球場のチケットオフィスでも買える。オンラインならば日時を確定できるが、1枚につき2ドルの手数料がかかる。
    一方、球場のチケットオフィスで買う分には手数料はかからないが、当日球場に行ってから買おうとする場合、万が一定員に達していると買えないこともありえる。直前にオンラインでチケットが買えるかどうか確認してから出かければ間違いは少ないだろう。
  • 集合場所
    正面ゲート前のザ・ビッグハット下に集合
  • 言語
    ツアーは英語のツアーと日本語のツアーがある。オフィシャルサイトで日程を確認のこと。
    たとえ英語がわからなくてもスタジアム内の様子を楽しむのに不自由はない。ちなみに私が参加した日の参加者は15名ほどだったが、ほとんどが日本人で、米国人は2人だけだった。

最後にチームストアで使える5ドルの割引券が配られる(毎回必ず配られるかは未確認)。なので少なくともチームストアで買い物をするのはツアーの後にしよう

  1. ザ・ビッグ・ハット下に集合

    球場に入る前にエンゼルスタジアムについての簡単な説明がある。球場が完成したのは1966年だが、現存する球場としてはボストンのフェンウェイパーク、シカゴ・カブスのリグリー・フィールド、ドジャースのドジャースタジアムに次ぐ4番目の古さ。当時の建設費は24ミリオンだった。ちなみに現在一番新しい球場は2017年に竣工したブレーブスのサントラスト・パークだが、その建設費は622ミリオンもかかっている。エンゼルスの球団ができたのは1961年だが、当時はドジャースのホームを賃料を払って間借りしていた。球場を使わせてもらう代わりに、ホットドッグやグッズなどの物品販売や駐車場収入など、チケット販売以外の収入は全てドジャースに吸い上げられていた。そこでオーナーのジーン・オートリー氏は、盟友だったウォルト・ディズニー氏からアナハイムに来ないかと誘われて現在の場所にあった3つの農園を買収して球場を建設した。その時すでにディズニーはアナハイムにディズニーランドをオープンさせていた(1955年開場)。
    ちなみにガイドさんらは「ドジャース」という球団名を口にするのもはばかられるらしく、「青と白のユニフォームのチーム」と言っており、私が「ドジャースね」と言ったら笑いながらにらまれてしまった。多分それがチーム関係者やコアなファンの心情で、もし大谷がそんなチームに移籍してしまったら、彼らも穏やかではないだろう。
  2. 2002年ワールドシリーズ制覇の記念品展示エリア

    エンゼルスが球団史上唯一の世界一になったのは2002年だが、その時のトロフィーや選手のユニフォーム、チャンピオン・リングなど多くの記念品が展示されている。その後、特別なエレベーターで3階へ上がっていくのだが、エレベーターホールにはプーホルスの入団会見、マイク・トラウトの「ザ・キャッチ」として有名な写真と並んで、大谷選手の入団会見の写真が飾られている。
  3. プレス・カンファレンス・ルーム

    大きな記者会見が開かれる時に使われる部屋。椅子に座って写真を撮らせてくれる。ちなみにツアー中は写真も動画もどこでも取り放題である。
  4. メディア中継ブース

    エンゼルスの試合をテレビ中継するアナウンサーや解説者が座る席だ。昨年まではほとんどのメディアの取材席がこの辺りにあったのだが、今年は大谷選手を取材するメディアの取材申請が殺到してしまったため、ほとんどのメディアはライトポール近くの3階席に新設されたメディアブースで記事を書いている。
  5. 球団創設者ジーン・オートリー氏のオーナーズ・スイートルーム

    1950~60年代にカントリー・ミュージックの歌手で俳優、実業家でもあった有名人ジーン・オートリー氏が創設したエンゼルスだが、彼がオーナーだった頃のスイートルームと観戦席がそのまま残されている。壁には歴代大統領らと一緒に観戦した時の写真などが数多く飾られている。ケネディ大統領から招待されてホワイトハウスで会食した時の写真もあったが、その4ヶ月後にケネディは暗殺されてしまい、このスイートへ来ることはかなわなかった。
    1996年に亡くなるまでオーナーを務めたオートリー氏は試合前にここで招待客らと夕食を取り、その後観戦したわけだ。オーナーはどういう視線で自分のチームを見ていたのかがわかって興味深い。
    ちなみに現在のオーナーのアルトゥロ・モレノ氏のスイートルームはここではなく別にある。
  6. インタビュールーム

    試合後にマイク・ソーシア監督がメディアからインタビューを受けるための部屋。記者側最前列の真ん中の席には「Reserved FOX」「Reserved ALEX」と貼ってあり、ここはFOXのエンゼルス担当レポーター専用の座席ということがわかる。
  7. ビジター側のロッカールーム

    エンゼルス側のロッカールームはおそらくシーズン中は選手の私物が置かれているので案内してくれないのだろう。しかしビジターチームのロッカールームには入らせてくれる。かなり広々としていて、ゆったりとしたソファー、ビデオ再生するための機器類が並び、大きなシャワールーム、マッサージルームなども併設してある。
  8. 球場で最高の座席であるDogout Suite

    バックネット裏の半地下になったところがダッグアウトスイートだ。1室あたり12人まで観戦でき、当然年間予約席となっている。その価格は1シーズン25万ドルで、1試合換算にすると1人260ドルといったところだろう。食べ物や飲み物もタダで提供される。
    ここではエンゼルスのメインスポンサーの1つであるPechanga Casino&Resortが所有するスイートに案内してくれた。この席から見ると場内の歓声は頭の上を通り過ぎるため、審判や選手の声がよく聞こえるそうだ。
    残念ながらStubHub等でもダッグアウトスイートの席が売りに出ることはほとんどなく、幻の席となっている。
  9. 室内練習場

    ダッグアウトスイートへの通路の反対側は室内練習場となっており、通路からは選手の練習風景をガラス越しに見ることが出来る。この後、ダッグアウトに行くのだが、ダッグアウトへの通路にはボクシングのサンドバッグが吊された場所がある。

    以前はここに洗面台などが置かれていたが、納得いかない判定や結果に怒った選手達が大暴れしてほとんど壊されてしまったそうだ。そこで現在はサンドバッグだけがあり、選手の怒りのはけ口になっている。大谷選手はおそらくそんな破壊行為は必要ないほどメンタルが強いだろうけどね。
  10. エンゼルスのダッグアウト

    ツアーのハイライトであるエンゼルスのダッグアウトだ。いつもここにマイク・トラウトや大谷選手が腰掛けていると思うととてもエキサイティングだ。マイク・ソーシア監督の指定席であるスツールにも座ることが出来る。
  11. グラウンド

    ダッグアウトを出るとグラウンドを歩ける。立ち入れるのはアンツーカーの部分だけで、芝生には入れないが、芝の手入れは年中欠かすことなく行われている。
  12. レクサス・ダイアモンド・クラブ・シート

    最後にグラウンドからネット裏のVIP席である座席エリアに上がっていく。専用のレストランで食事をしながら試合を見ることができる席だ。私も何度かここで観戦したことがあるが、StubHubなどでは安ければ1席60ドルくらいで買える時もある。以上でツアーは終了。最後にチームストアで使える5ドルの割引券を配ってくれたので買い物はツアーが終わってからするべきだ。非常に内容が濃くて面白い。
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