いつもは空いてる日曜日のデーゲームだが今日は満員!
今日は早めに球場に行ったにもかかわらず駐車場は混み混み。野球のユニフォームを着た子供が多い。どうしたのかと思ったらエンゼルスがロサンゼルス中の1万人近いリトルリーグの選手を球場に招待して、試合前にスタジアム内を行進するというイベントのせいだった。そのため選手の家族や関係者も多数来場していて4万2千人の大入り。いつもの日曜日なら大量に売れ残っている5階席(最低価格10ドル)も完売に近かった。
リトルリーガー達の行進はライトのポールから入場してホームベースを周り、レフトポールから退場へ、試合前に1時間以上も続いた。来場者は自分の子供の行進を見るのが目的で、別にエンゼルスファンでもない人も多く、かなりの人が試合の中盤には帰ってしまった。
私が球場に早く行った理由はブルペン入りする大谷の画像を撮ろうと思ったから。ちょっと手を上げてスタンドに挨拶して目の前を通り過ぎていった。
試合前にロースターの入れ替えが発表されたが人材難を露呈
中継ぎ陣のテコ入れが急務のエンゼルスは今朝ロースターの入れ替えを発表した。マイナーに落とされた3人は当然だが、代わりに上がってきた3人がこの顔ぶれでは・・・・エンゼルスの投手の人材不足は深刻だ。野手はイキの良いのが出て来たのになぜこうも投手の育成が上手く行かないのだろうか。
- OUT:ハーゲット、ワンツ、ワイス(いずれもマイナーへオプション降格)
- IN:ループ、モロンタ、ウェブ
ループは最後のチャンスだろう。次の登板で完璧に3人で抑えるなどシャキッとしなければDFAは間違いない。まさに崖っぷちだ。
こんな体型で大丈夫かレイエス・モロンタ
モロンタ(30歳、ドミニカ人)は2019年まではジャイアンツで防御率2点台の優秀な中継ぎだった。しかし肩を故障してからは鳴かず飛ばずで、今季開幕前に所属していたレンジャースをDFAされてその後はどこからも声がかからなかった。そんなモロンタに今月になって手を差し伸べたのがエンゼルスで、マイナーでは4イニングで失点ゼロ。あまりにも少ないサンプルだが、チーム事情を優先してMLBに上げたのだろう。今日は7回に登板すると被安打2、与四球1で1死満塁のピンチを招いて引っ込んでいった。身長178センチで体重120kg、ジャイアンツ時代よりもかなり体重増加したように思える。どうみても節制とは無縁の体型で、身体能力任せに野球をやってきたキャリアが透けて見えるようだ。
申し訳ないが1ヶ月後にはチームにいない気がする。貯金は1つしかなく一つも落とせる試合などないエンゼルスが、メジャーに通用するかどうか微妙な力量の投手にテストの場を提供しなくてはならないところが辛いところだ。
なぜ昇格できたのか理解できないジェイコブ・ウェブ
メジャー10年目のジェイコブ・ウェブ(29歳)はブレーブス時代に3年間中継ぎだったが、昨年はメジャーで投げておらずダイヤモンドバックスのマイナーで34試合投げて防御率は6.06。オフにDFAされたところをエンゼルスが拾った。エンゼルスのマイナーでは今年17.1イニングで被安打20、与四球12、失点14、防御率6.75。これはメジャー昇格どころかDFAレベルの成績。これでメジャーに上がれるとはエンゼルスはヌルすぎるよ。ミナシアンGMのいたブレーブスでキャリアが長かったので、コネ昇格に近いのかもしれない(1試合でもメジャーに上がれば年金額が増えるとか?知らんけど)。モロンタ以上にいなくなるのは早そうだが、頼むから二人とも勝ち試合をぶち壊すのは最小限にして去って欲しい。
ア・リーグ西地区では本命のアストロズが7連勝で上がってきた。直近11戦10勝と勢いがすさまじい。10勝のうち2点差以内の勝利が7つと接戦を確実に取れるのは投手力がいいからだ。優勝するチームはシーズン中に6連勝、7連勝といった大型連勝が必ず何度かある。投手陣に不安があるエンゼルスはなかなか連勝が出来ないのが悩ましい。
大谷はヒットは打たれないが四死球が多い
さて二刀流デーの大谷。序盤から四死球が多くやや不安定。3回表に四球後にコレアから今日初ヒットを打たれ、これがタイムリーツーベース。今日も相手に先に点を与えてしまった。エンゼルスは4回裏に無死1、3塁からウルシェラの犠牲フライで同点に追いつく。しかしなぜか1塁のウォルシュが飛び出してアウトに。またもやどうしようもないミスが出るエンゼルス。結局同点止まりで大谷に勝ち星をつける事は出来なかった。
大谷は6回99球を投げきって降板。7回裏にはモニアックのタイムリーで2点を勝ち越した。その後の1死3塁のチャンスで打順が回って来た大谷だったが、一塁ゴロでランナーはホームタッチアウト。エンゼルスは1死3塁というシチュエーションで得点できない時が多い。1死3塁で回って来たバッターは「自分が決めてやる」と振り回してしまい、チームとして確実に得点するというカルチャーがないんだよ。マイナーでスキのない野球をするというカルチャーを叩き込まないといけないんだがな。エンゼルスは本当に改善点が多すぎるな。
「エンゼルス投手あるある」が今日も発動
「エンゼルス投手あるある」
- 代わってすぐホームランを打たれる
- ペイオフピッチ(3-2)で一番甘い球を投げてしまう
- ツーナッシング(0-2)から明らかなボール球を続ける
2点差になった8回表、この回から登板したムーアは1球でコレアをライトフライに打ち取るが、次のキリロフには初球をレフトスタンドに運ばれてしまう。わずか2球で1点差になる。今日も「エンゼルス投手あるある」(1番)発動だ。大谷も(3番)のツーナッシングからボール続けるって多かったけど。
モニアック躍動!ウォードは定位置やばいぞ
しかしこのホームランの打球を追ったモニアックがすごかった。観客席にほとんどダイブしながら、一度はキャッチしたボールが最後の最後にグローブからこぼれてしまった。もし捕っていたらMLBでもシーズントップランキングに入るスーパープレーだっただろう。
モニアックは打撃も好調。守備もいいとなれば現在不調で守備もやや怪しいウォードはレギュラーの座が危なくなってきた。しかしこういう競争が起こって選手に危機感が生まれるとチームは強くなる。マイナーには絶好調のアデルも控えているので、ダブつき気味の外野はアデルかウォードをトレードに出していいピッチャーを獲る事は十分に考えられる、というか優秀なGMなら間違いなくやるだろう。
9回表はエステベスが抑えて久々にシリーズを勝ち越した。しかしエステベスもとにかく力一杯投げ込むタイプで、キハダの上位互換みたいな存在。疲れが溜まってくると手痛い一発を食うリスクはそれなりにある。やはり投手陣の補強がチームが優勝争いに踏みとどまる条件、強いては大谷がエンゼルスに残留する条件になるだろう。
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