連敗脱出に好スタート
エンゼルスは初回にドルーリーの3ランとサイスのソロでいきなり4点を先行。前回好投の先発キャニングは今日は今ひとつで6回3失点。安定して6回2点以内に抑えられるようになれればチームの第3の柱になれる。
ワンヒットで1点の5点目
私がよかったと思ったのは8回表にヒットで出たサイスが盗塁し無死2塁で、ウルシェラが強引に打った一塁ゴロ。これでランナーが3塁へ行き、ネトの犠牲フライで5点目が入った。こういう凡打でもランナーを進める意識(Productive Out)がエンゼルスに欠けていたものだ。結局この5点目が決勝点。
ベン・ジョイス、衝撃のデビュー戦
7回裏、エンゼルスは故障したムーアに代わってメジャーに上げたベン・ジョイスをマウンドに送った。大学時代に105マイルを投げたという豪腕投手で2022年エンゼルスが3巡目で指名した。2022年にメジャーにドラフトされた選手は616人の中で1番早くメジャーデビューを飾ったのがエンゼルスが1位指名したネトで、2番目がこのジョイスだという。日本のプロ野球と違って「即戦力」というのがほとんどありえないMLBで、これだけ早くデビューさせるのは戦力不足に苦しむエンゼルスならではだ。
ジョイスは全11球のうち、10球がフォーシームで、全球100マイル以上を記録し、最高速は102マイルだった。唯一投げた変化球カッターをヒットにされたが、それ以外はフォーシームで押しまくって2三振を奪い、無事1イニングを無失点で切り抜けた。
制球力に課題があると言われていたが、先日デビューしたサム・バックマンがやや制球を乱したのと対照的にほとんどのボールはストライクゾーン近くに制御されていて、早いカウントで打者を追い込み確実に打ち取っていった。今日の登板に限ってはコントロールは全く問題なさそうに思えた。投手にもようやく若手の台頭がありそうだ。
ネトの好プレーで試合終了
今日はエステベスの調子が今ひとつで、「エンゼルス投手あるある」の「代わってすぐホームランを打たれる」が発動。その後も2死1、2塁と攻め立てられホームランが出れば逆転サヨナラという余裕のない展開になった。ここでグランダルは痛烈なショート左へのゴロ。抜けるかと思われた打球をネトがキャッチ。三塁へ送球のモーションを見せたが間に合わないとみるや一塁へ!幸いグランダルは超足の遅い選手で余裕で一塁アウトで試合終了となった。連敗を3で止める貴重な勝利だ。
深刻な大谷の打撃不振
大谷は打撃が絶不調。直近は33打数4安打と不振にあえいでいる。これほどの不調はメジャーに来て初ではないだろうか。三振や泳がされた打球が多く、全く自分のタイミングでボールを捉えられていない。8回の第4打席も高めのボールを強引に打ちに行ってらしくないショートゴロだった。この不振が疲れからくるものなのか一時的なものなのか。しかし大谷の打撃での復調がないとレンジャースやアストロズを追いかけるのは不可能だ。是非とも今日以降の爆発を期待したい。
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