辛口寸評:大谷4発大爆発の4連戦!チームは満身創痍も3勝目!

大谷選手

ブルペンをまた入れ替え

昨日はハーゲット、デービッドソンが終盤打ち込まれ、接戦を落としてしまった。

デービッドソンはずっとパッとしない。昨年夏クローザーのライセル・イグレシアスとのトレードでブレーブスからジェシー・チャベスと一緒に獲得したのだが、イグレシアスはその後ブレーブスで見事な復活を遂げている。ちなみにチャベスはすぐにエンゼルスをクビになってブレーブスに舞い戻ったのだが、今年は29イニングで防御率1.55と信じられない大復活。結局このトレードはエンゼルスの大負けだった。

ハーゲットはすぐにマイナーに落とされた。やはり昨年終盤のキレがない。変化球頼みの投手なのでそれが悪いともう打者を打ち取る術がない。当面上には上がってこられないかもしれない。エンゼルスはハーゲットの代わりにコルトン・イングラムを2Aから初昇格させた。

エンゼルスは3Aに行かずに2Aから飛び級昇格が多い。そもそも3Aチームのあるソルトレイク・シティは標高が高いので(1320m)ボールが飛びやすく、夏は酷暑で冬は極寒。ちなみに7月の平均最高気温は33.7度、1月の日中平均気温は-1.4度。夏は熊谷市(同30.9度)より暑く、冬は青森市(同-0.9度)よりも寒い。正直言って若い選手に存分に練習をさせるには不向きな土地と思う。私がオーナーなら移転するなりもっと環境のよい場所に新チームを作るなりするがなあ。

大谷対イオバルディ

エンゼルスは大谷が先発。先週の前回登板は自身が今季最悪の調子と語ったように投球の半分近くがボール球で5失点負け投手になってしまった。対するイオバルディは今季絶好調。すでに9勝を上げ防御率2.49。最近8試合では7勝0敗、防御率1.22と無双状態である。

先に点を失ったのはイオバルディだった。2回表にエンゼルスのウォーラックがセンターへソロホームラン。エンゼルスの今年改善されたポイントの一つがキャッチャーのオフェンスだ。昨年はポジション別のWARで、エンゼルスのキャッチャーはメジャー最悪の-1.1だった。それが今年は現時点でメジャー第3位の+1.8と劇的に改善されている。WARはホームラン数のように累積していく数字なので今年は最終的にどこまでいくか楽しみだ。まあスズキとスタッシのコンビがオホッピー、タイス、ウォーラックになったのだから当然だが。

大谷が逆転許す

大谷は初回からフォーシーム中心の力で押すピッチングだが、毎回のようにヒットを許す展開。3回裏には2死からヒット3本で2失点で逆転を許してしまった。しかし3回裏にはウォルシュがライン際の難しい打球を好捕するなど守備で大谷を盛り立てた。

絶不調のウォルシュだが4回表に26打席ぶりのヒットを放つ。直後にモニアックが同点タイムリーを打って試合を振り出しに戻した。

初回の30球が効いて大谷は6回99球2失点でイオバルディよりも先にマウンドを降りた。しかし大谷が降板した直後の7回表にモニアックが値千金の勝ち越しホームランをライトへ。モニアックはメジャー2年目と思えないほど勝負強い。トラウト、レンドーンが絶不調なのでモニアックを2番か3番にするプランも浮上しそうだ。この一発で大谷に勝ち投手の権利がついた。

昨日のコピーのようなレフトへの22号特大ホームラン

8回表ウォードがヒットで出塁すると、続く大谷はバークの初球の外角高めを強打!大谷はホームラン確信歩き!まるで昨日のコピーのように全く同じセンター左の2階席に叩き込んだ。これでジャッジに3本差、メジャートップのアロンソにも並んだ。OPSはメジャーで唯一の10割越えだ。月間13本を打った2021年の6月を思わせる絶好調になってきた。しかし本数は同じようでも今年は一本一本の飛距離が違う。2年前よりも明らかに飛んでいる。大谷の出力が上がっているのだ。これから夏にかけて大爆発の予感がする。

それにしても2位のジャッジに2本や3本の差をつけたくらいで「独走態勢!」とはしゃぐメディアは何とかならないのか?2本なんて1試合で追いつかれる数字だよ。せめて5-6本離さないと独走なんてとても言えないだろう。

勝ち越したエンゼルスは継投策。7回裏はデベンスキーが珍しくランナーを背負わない回の先頭からの登板。2死2,3塁のピンチを背負ったがローを打ち取って無失点で凌ぐ。さらに8回裏に登板したソリアーノはわずか11球で簡単に三者凡退。ソリアーノは球速もあるし、コントロールも良い。私はこのまま9回裏も任せればいいのにと思ったのだが・・・

エステベスが大誤算!3連続四球で無死満塁の大ピンチもウェブが気迫で凌ぐ

9回裏どうしてもこの試合を取りたいエンゼルスは3点差だがエステベスを投入。しかし今日のエステベスは今シーズンで最悪の出来だった。ストライクが入らず何と三者連続フォアボールで無死満塁。もしホームランを打たれればまさかの逆転サヨナラになってしまう。

私はバックマン投入かと思ったのだが、ネビンがマウンドに上げたのはウェブだった。ウェブの球質だと一発を食う可能性が高い。この交代はまずいんじゃないの?

しかし今日のウェブは気迫があった。ストレートで押し、押し出して1点を与えたものの最後は4番ガルシアを高めのストレートで三振に切って取った。最後は本当にドキドキだったが見事な逆転勝利を収めた。4連戦で4ホーマー、それも全部逆方向の大谷が凄かった。2勝2敗でもいいかな?と思っていた首位レンジャースに3勝1敗の勝ち越しで4.5ゲーム差に詰め寄った。2位のアストロズも敗れて、これで2位とは1ゲーム差だ。

内野手にケガが相次ぎ非常事態に

レンジャースに勝ち越したのは良いが、初回からレンドーンはデッドボールでスイングができなくなり、ウルシェラは転倒して腰を痛めて退場。ネトも脇腹痛で故障者リストに入り、一気に内野陣が苦しくなった。ここから2週間くらいは耐える時期だ。

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