辛口寸評:カーショウの前に沈黙し、ドジャースに敗れる

大谷選手

上り調子のエンゼルスと調子の出ないドジャースとの2連戦の初戦

エンゼルスは今月上旬にアストロズに3連敗して以来、序盤からリードされるという試合がほとんどなく、敗れた試合も終盤までどっちに転ぶか分からないという試合がほとんどである。しかし6/14のレンジャース戦、6/17のロイヤルズ戦の敗戦はいずれも終盤にリリーフが打たれて負けている。やはり勝負のカギは終盤のディフェンスだろう。一方のドジャースは6月は不調で負け越している。ここは一気に2連勝と行きたいところだ。

ドジャースファン多過ぎ

それにしてもドジャースファンが多すぎる。エンゼルスのホームなのにトラウトや大谷が凡退して拍手が沸くというのはいかがなものか。チケット価格がドジャース戦は元値も高いし、転売サイトでも異様に高騰するので普段マイルドなチケット価格に慣れているエンゼルスファンはどうしても球場への足が鈍る。

根本的にはドジャース戦などの人気カードと不人気カードのチケットをパッケージにして売るという球団のチケット販売スタイルを改めるべきだ。ファンもそういうパッケージを買ってドジャース戦だけは球場に行かずに転売して転売益を得ようとする。そういう割高なチケットを買うのはドジャースファンなので、球場はますますドジャースファンが増えるということになる。

こういう状況を改善するために普段からエンゼルスの試合を多く見に来てくれる人には優先的にドジャース戦のチケットも安価で提供するなどのプログラムを導入する事は出来ないのだろうか?もちろん転売禁止の特別なチケットにして。ギブアウェイなどよりもよっぽどのファンサービスだと思う。

惜しくもチャレンジで先制点が取り消される

エンゼルスは4回裏にレンフローのツーベースで1塁からホームを狙ったドルーリーが間一髪セーフ!しかしドジャースがチャレンジすると判定が覆って無得点に終わった。リプレーで見るとエンゼルスファンならセーフに見え、ドジャースファンならばアウトに見えるというような非常に微妙なタイミングであったが実に残念だった。

それでも私はチャレンジとビデオ判定は支持するよ。明らかな誤審がなくなっただけでも大きな進歩だ。今後はAIによるストライクボールの判定が導入される事を望む。あまりにも球審の判定がブレブレな時が多すぎる。

カーショウに手玉に取られた下位打線

試合を振り返ると7回裏の無死2、3塁で無得点だったのが悔やまれる。犠牲フライでもいいところで昇格したばかりのパドロは初球打ちの遊ゴロ、ウォーラックもフルカウントから高めのボールを振って三振、2死満塁となってベラスケスも初球を打って遊ゴロ。カーショウはこの回やや制球に苦しんでいたのにパドロもベラスケスもなぜあっさり初球に手を出すんだ?パドロは最悪でも外野フライを打つという意識があっただろうか?ベラスケスは前の打席ではうまく追っつけてライトへヒットを打ったのに肝心のこの打席ではいつもの強引な引っ張りに戻っている。2人とも怪我人が帰ってくればマイナーに逆戻りは既定路線なので活躍するところを見せたいという気持ちはわかるが結果は最悪。肝心な場面であんな内容では使えないわ。

カーショウに上位打線が沈黙

この試合エンゼルスはドジャースの5本を上回る6安打を放ちながら零封負け。逆にドジャースは5安打のうち4本を8回表に集中して2点取っている。何よりもウォード、大谷、トラウトの1番~3番がノーヒットで、四球もなく完全に抑えられたのが響いた。4番のドルーリーと5番のレンフローはともにカーショウから2安打しているので、1-3番の誰かがヒット打つなり、出塁していれば結果は大きく違っただろう。

ウォードは調子が上がってきたと思えば淡泊な打撃に逆戻りを繰り返している。左対左でモニアックはベンチとなってしまったが、選手としての能力はモニアックの方が上だと思う。外野はアデルやキャベッジもマイナーで大活躍しているので、ウォードをトレードの駒にして投手を獲得した方がいい気がする。

デベンスキーの神通力消える

同点の8回表に登板したのがデベンスキー。今シーズンは神がかり的な投球を続け再三のピンチを凌いできた。しかし6/17のロイヤルズ戦では失点を重ねついに打たれてしまった。そして今日は4安打を集中されて負け投手。1死後に打たれた3塁線のツーベースが痛かった。レンヒーフォは長打警戒でもう少しライン際を固めるべきだったと思うし、その後の1塁へのイレギュラーバウンドのヒットも1塁手を守備の良いウォルシュに代えていれば防げたかもしれない。細かいミスが大きく結果を左右してしまった。デベンスキーはこれまでセットアッパーの大事な試合を任せてきたが、調子は落ち気味とみて今後は慎重な起用が求められるだろう。

デトマースは今季のベストのピッチング

先発のデトマースは7回を1安打無失点の完璧な投球。今季のベストのピッチングだった。こういう大事な試合でベストの投球が出来る選手を待ち望んでいたよ。大事な試合ほどふがいない投球をする投手ばかりだったからね。5月までは不安定な投球が続いていたがこれで3試合続けての好投だ。完全に一皮むけた気がする。後半はローテーションの中心になるくらいの飛躍を期待したい。

大谷は依然カーショウからヒットなし

絶好調で期待された大谷だったが今日はノーヒット。連続試合安打も止まった。カーショウからはまだヒットを打った事がない。相手が上手だったと思うしかない。明日は二刀流デーでマウンドに上がるので投打で今日のお返しをしてもらいたいところだ。

 

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