観戦記:大谷がメジャー最強であることを証明した日(HR動画あり)

大谷選手

盛り沢山のJapanese Heritage Night(日本の伝統を継承する日)

今日は年に一度のJapanese Heritage Night。ギブアウェイとして大谷のジグソーパズルが配られ、和太鼓のパフォーマンスもあり、大谷先発の二刀流デーだ。さらにホームラン・セレブレーションの兜で有名になった鹿児島の甲冑メーカーが寄贈したエンゼルス仕様のオリジナル甲冑が今日から飾られる事になっていた。しかし意外とチケットは安く転売サイトの最安値は手数料込みで6ドルくらいだった。

ちなみにジグソーパズルは帰宅して早速やってみたのだが、100ピースなので簡単だが、結構大きくて立派なものだった。

入場後は最初に甲冑を見に行った。実に見事なもので、多くの人が記念写真を撮っていた。ちなみに本日一緒に行った知人が甲冑の前で日本のテレビ局につかまりインタビューを受けた。

試合前の大谷の投球練習もちょっと見に行った。いつもの通りブルペン脇はすごい人だ。動画はブルペンに入って第1球目の投球練習だ。まるで外野からのバックホームのようでちょっとピッチングフォームとは違うね。

大谷劇場の始まり、始まり

本日のハイライトはいきなり1回の裏にやってきた。大谷の第1打席。4球目のフォーシームを叩くとボールはピンポン球のようにライトスタンド中段まで飛んでいった。先制の27号ソロだ。あまりにも打球が速くてどこに着弾したのかよくわからないほどだった。

有り得ない拙攻

2回裏、ホワイトソックス投手のコーペックは制球が定まらず先頭のレンヒーフォが四球で出塁。しかしすぐに盗塁失敗でアウト。タイミングはセーフだがヘッドスライディングした時にベースから足が離れた時にタッチされてしまった。スライディング技術に問題ありだよ。

続くウォーラックも四球。今度は9番フレッチャーの時におそらくはヒットエンドランのサインでウォーラックがスタート。ところがフレッチャーは空振りしてしまい鈍足のウォーラックは2塁タッチアウト。すると今度はフレッチャーも四球。おいおい、結局三者連続フォアボール?走塁ミスがなければノーアウト満塁だったわけ?一体どういう采配したらこんな漫才みたいなオフェンスができるんだ?

快投の大谷

一方ピッチングは今日は比較的球数少なく中盤までスイスイ。このまま行けば7回は当然、もしかしたら8回まで行けるかもと思わせるほどだった。しかし中盤以降突然ランナーを出したり、ホームランを打たれてしまう事があるのが今年の大谷。7回表ヒットと四球で1死1、2塁となったところでマウンド上にコーチや通訳他、トレーナーまでが集結し、ここで大谷は降板となった。何でも爪が割れてしまったそうだ。次回の登板に支障がなければ良いのだが。

引き継いだウェブは2死後8番シーツにタイムリーを許し1点差となる。今年はこういうピンチで踏ん張れないのがエンゼルスの投手陣。一方でチャンスをほとんどものに出来ないのがエンゼルスの打撃陣だ。こんな状況でまだプレーオフ争いをしていると言う事は去年よりは地力が付いたという事なのだろう。

本日2発目!大谷の独壇場に!

1点差となった7回裏、エンゼルスは大谷の第4打席。3球目の外角低めの難しいボールをやや低い弾道で左中間へはじき返した。1本目に比べると打球速度もかなり遅かったし、ふわっと上がった感じ。なので外野に取られるか、運が良ければフェンス直撃かと思った。しかし打球はフェンス際で最後のひと伸びを見せ、そのままスタンドに飛び込んだ。あれが入るとはビックリ!今日2本目の28号ソロ。いや、もう完全に大谷の独壇場だ。先発して6.1回を1失点、10奪三振の快投を見せれば、打席では3安打、うちホームラン2本、1四球。もう完全にバグっている。投打でこれほどのインパクトを一人で与える選手は大谷以外には存在しない。大谷は今やメジャーで最強兵器である事を実証して見せた。

新加入のムスタカスもタイムリーで続く

1死2塁のチャンスで、昨日から新加入のムスタカスがセンターへタイムリーヒット。エンゼルスの選手がチャンスでタイムリーを打つのを久々に見たような気がする。それくらい得点圏で誰も打っていなかった。この時点で4対1となり一安心。8回表もデベンスキーが三者凡退で締めて、この時点でESPNのエンゼルス勝利確率は97.9%と計算されていた。

どうしたエステベス?またもや「なおエ」を見せられるのか?

9回昨日に続いて連投のマウンドに上がったのはエステベス。しかし今日のエステベスは良くなかった。ツーベース、タイムリーとわずか3球で1点を返される。さらにセンター前ヒット、2塁内野安打と畳みかけれて無死満塁。ヒットでも同点。長打が出れば一気に逆転されてしまう大ピンチ。勝利確率はいきなり66.1%までダダ落ちした。

しかしここからエステベスが踏ん張り、8番ザバーラを三振にとってようやくワンアウト。続く9番アンダルスはショートゴロ。ベラスケス、フレッチャー、ムスタカスとボールが渡りダブルプレーで試合終了。辛くも逃げ切った。あやうく大谷の歴史的な活躍の日を大逆転負けで終えるところだった。とにかく勝って良かった。

最後のベラスケスのトスはちょっとビビった

最後のダブルプレーだが、ベラスケスからフレッチャーへのトスが低くて一瞬ヤバいと焦ったが、フレッチャーは綺麗にキャッチしてダブルプレーを完成させた。ベラスケスはこういう雑なプレーがよく顔を出す。時々派手なファインプレーはあるが、私は彼が守備が上手いとは全然思わない。身体能力の高さは認めるが、それだけでプレーしてきており、トータルで見たプレーの質を上げようという意識が感じられない。

大谷のヒーローインタビューが意味するところは?

ヒーローインタビューに呼ばれた大谷は場内のファンに「マウンドでも打席でも励みになってるのでもっともっと大きい声援をもらえたらうれしいなと思います」と語った。彼は日本のプロ野球選手のように「応援よろしくお願いします」的な社交辞令はあまり言わないのでちょっと驚いた。

もしすでに大谷がエンゼルスから移籍する腹づもりであるならば、目の前のファンに対してわざわざ「もっと声援をください」みたいな事は彼の性格からして口にしないだろう。それを考えると少なくとも現時点では彼に移籍する考えはないと見たね。

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