大谷の大好物 In-N-Out(イン・アンド・アウト)バーガー!
2022年にドジャースタジアムで行なわれたMLBオールスターのインタビューで、「一番好きなアメリカの食べ物は何?」と聞かれた大谷選手は「イナナウ(In-N-Out)」と即答。これで「In-N-Out バーガー」は日本でもすっかり有名になった。
エンゼルスタジアムの電光掲示板でも「好きなアメリカの食べ物は In-N-Out Burger」と紹介されている。
In-N-Out Burgerとは
In-N-Out Burgerはカリフォルニアで創業されたハンバーガーチェーンで、現在南カリフォルニアを中心にネバダ州、アリゾナ州、ユタ州、テキサス州で310店舗ほどを展開している。マクドナルドやバーガーキングなどのチェーンとはひと味違った手作り感のあるハンバーガーが大人気で、大谷選手のみならず旅行中に食べてファンになった日本人も数多い。お店は昼時から深夜までいつ行っても混み合っている。
シンプルだが完成度の高いハンバーガー
バーガーメニューはハンバーガーとチーズバーガーのみという潔さ。パティとチーズを2枚にしたダブルダブルも人気が高い。その場でジャガイモを切って揚げるフレンチフライも美味い。
値段が安いのも人気の秘密でスタンダードなハンバーガーが3.25ドル、チーズバーガーが3.65ドルだ。マクドナルドのチーズバーガーは2.59ドルだがトマトもレタスも入っていないので単純比較できない。比べるとしたら看板メニューであるビッグマック(3.99ドル)だが、いかにも作り置きっぽいビッグマックに対して、 In-N-Out の方が「今作りました」感があって味も良くコスパが高い。
管理人が思うにハンバーガーとしての素材の味の統一感、作りたて感、完成度の高さが人気の秘密と思う。
またトマトやタマネギのあるなし、タマネギは生かグリルか、バンズやパティの焼き加減、ソースの量など細かく指定できる。バンズの代わりにレタスで挟んだプロテインバーガーというのもある。フレンチフライもよりカリカリなディープフライにすることもできる。とにかく顧客のリクエストに可能な限り応えるという店の姿勢が素晴らしい。
最近管理人が目撃したバンズ、レタス、トマト、タマネギ、ピクルス抜きチーズバーガー。これはもはやハンバーガーと言えるのか?単なるチーズハンバーグでは(笑)?オーダーする人も普通のレストランに行けば良いのではと思った。
さらに In-N-Out には裏メニューと呼ばれるメニューに載っていない数々のアイテムがあることでも知られる。裏メニューについては解説するサイトも多くあるので興味があれば調べてみて欲しい。
日本での1日出店に1000人の列!
In-N-Out は2023年6月、東京の恵比寿で1日(5時間営業)だけのポップアップストアを開店した。告知は前日だったにもかかわらず、1000人以上の人が押し寄せて行列は数時間に及んだという。下の動画を見る限り500メートル以上並んでいるように見える。日本での関心の高さと人気が推し量れる。
すさまじい行列を紹介したTwitterの動画
In-N-Out、オープン時間に行ったら無理過ぎた。またChillmatic行こうか迷い中。 pic.twitter.com/mdaZqPQGpm
— こばやしひろゆき (@ANDY_KOBA) June 7, 2023
In-N-Out Burgerを再現してみる
料理は管理人の趣味の一つで、これまでアメリカではなかなか食べられない日本の料理を再現してきた。例えばモスバーガー、セブンイレブンのシャキシャキレタスサンド、松屋のフレンチドレッシング、銀座マキシムのナポレオンパイなどなど。そこで今回は In-N-Out のチーズバーガーの再現にチャレンジした。
いい加減なレシピが多いアメリカ人の再現動画
In-N-Out の再現レシピや動画はネット上に山ほど見つかるがどれもイマイチだった。他人のマネをする人を英語で「コピーキャット」(Copycat)と言うが、コピーキャットを語る割には再現性が高くなく、細部がいい加減。中には「全然違うじゃん」と思えるものもあってアメリカ人のアバウトさがよくわかる。「真実は細部に宿る」のである。
In-N-Out のショップはオープンキッチンなので私も実際に店舗へ行き作る様子を凝視した。また買ってきたチーズバーガーを分解してリバース・エンジニアリングして美味しさの秘密に迫った。
結局一番大事なのは素材選びと準備だと思う。野菜をちゃんとしたサイズにカットする事で全体の統一感が生まれる。味の決め手のソースは本物と比べながら近づけていった。一方でバンズや挽肉は選択肢が多すぎ、比較して食べ尽くす事も出来ないので改良の余地はある。
完成にたどり着くまで試作を何度も繰り返してそのたびに家族に食べてもらったが、基本的に喜んで食べてくれた。やはり飽きの来ない味なのである。
そして数限りなく In-N-Out を食べて育ったアメリカ人の若者に完成品をご馳走したところ「かなり近いよ、これは!」と太鼓判を頂いた。その他多くの方々に試食頂き大好評を得たので、自信を持ってレシピを公開したい。再現度は95%くらいだろうか。日本の方々も大谷選手が大好きという味がどんなものか経験して頂ければ幸いである。
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