ショックなアストロズ戦の敗戦から立ち直れるか
昨日の4点差を逆転されての敗戦はショックだった。その前の試合で6点差、3点差と二度も追いついた末のサヨナラ勝ち。普通ならあれでノっていけるはずなのに何も代わらないエンゼルスに愕然とした。
アストロズ戦では2日続けてブルペンが完全崩壊。2試合とも7、8,9回の3イニングで8失点。出る投手出る投手、みんな失点していく。点を取っても取ってもアストロズがすぐに追いつく。ここを乗り切ればチェンジだ、という局面でことごとくタイムリーやホームランを浴び続けた。昨日など3イニングで5本も本塁打を打たれた。迷いなくスイングするアストロズのバッターを見て、球種がバレてんじゃね?と思ったくらいだ。
そして今日からヤンキースをホームに迎えての3連戦。ジャッジ不在のヤンキース打線は破壊力に乏しいが、投手力、特にメジャーでも最高の成績を誇るブルペン陣の活躍によってワイルドカードレースにしっかりと踏みとどまっている。エンゼルスの先発はキャニング。前回登板のドジャース戦は3回持たず5失点と打ち込まれたが、今日は雪辱して欲しい。ドジャース打線に比べればヤンキース打線はかなり楽だ。
プロとは思えない3塁ベースコーチの中途半端な指示
3回裏、大谷の左中間へのツーベースで1塁からホームを狙ったネトがホームで余裕のタッチアウトとなった。これは明らかに3塁ベースコーチの指示が中途半端だったせいだ。ネトが3塁にさしかかった時に曖昧なジェスチャーしか出さず、そのまま3塁を回った時にはすでにボールは中継のショートが握っていた。これを見た3塁コーチは「しまったー」というポーズ。お前がキチンと判断して止めないからだ。本当にプロの3塁コーチか?
キャニングは6回2死まで無失点のピッチングでキャリアハイの12奪三振。17のアウトのうち12が三振なのだから素晴らしいとしか言いようがない。しかし球数がかさみ2死から2安打されると最後は四球を与え無念の降板となった。
ハーゲットは使っちゃダメよ
アストロズとの熱戦続きでブルペン陣を使い果たしていたエンゼルスは今日メジャーに上げたばかりのハーゲットを起用した。昨年の後半のハーゲットは素晴らしい変化球でつけいる隙を与えなかったのだが、今年は春からさっぱりで打たれてはマイナー落ち、昇格しては打たれてマイナー落ちの繰り返し。
キャニングの後を継いで満塁で登板したハーゲットは8番カブレラにあっさりと3球目を打たれ、左中間を破られるタイムリーツーベース。ワンバウンドでフェンスを越えてエンタイトルだったため2点で止まったのはむしろ幸運だった。ハーゲットは明らかに球のキレがない。変化球が生命線だが変化量が少なく、ホームベースのかなり手前から変化するためにバッターからすればボールの見極めが容易だ。苦しくなって真ん中近くにキレのない変化球を投げれば打たれるのも当然だ。中継ぎに人材がいないのは承知だがやはりハーゲットは通用しない。甘い期待は捨ててマイナーに落とした方が良い。
見るからにノーコンのレイエスの投球フォーム
6回裏にタイスのソロで1点を返した。しかし7回から登板した、これまた今日メジャーに上げたばかりのレイエスは四球、盗塁、暴投、犠牲フライとノーヒットで1点を失ってしまう。盗塁をほとんど刺す事が出来ないエンゼルスバッテリー。簡単に犠牲フライを上げさせてしまう打者への攻め方。エンゼルスは1点の取り方が下手なのに、相手にはいとも簡単に1点を与えてしまう。
ちなみにレイエスだが、投球後に1塁方向に大きく身体が流れてしまう見るからに安定しないピッチングフォーム。あれでは制球が定まらなくて当然。とてもじゃないが球威だけではメジャーで通用しない。もっとマイナーでフォーム改造と制球力を磨くべきだろう。
本日のハイライト大谷翔平、同点35号ツーラン!
7回裏ここまでヒット、ツーベース、敬遠と全部出塁している大谷。2点ビハインドの第4打席はヤンキースの誇るブルペンの一人キングから外角球を打ってセンター左の大谷ゾーンへ同点の35号ツーラン!久々に価値ある本塁打だった。久々にソロじゃなかった。1塁ベースを回った時の大谷の嬉しそうなガッツポーズは感動的だった。もう「なおエ」は勘弁してくれ。今日は絶対に勝て。
9回表、エンゼルスのムーアは先頭のラメイフューにライト線へのヒットを打たれる。しかしこれをライトのレンフローがお手玉してラメイフューをセカンドにやってしまう。なんというくだらないエラーだ。無死1塁と無死2塁では天と地ほど違う。あのヒットでランナーを2塁にやってしまうとは集中力の欠如も甚だしい。それにしても毎試合、毎試合凡プレーや判断ミスをこうも続けて見せられるものだ。逆の意味で感心するよ。
しかし今日はムーアが踏ん張った。スタントンをレフトフライ、そしてトーレスを3塁ゴロゲッツーに打ち取って無失点で切り抜けた。リリーフが無失点でイニングを終えたのはいつ以来だ?
9回裏のエンゼルスは2死からウォードの四球とムスタカスの逆方向への内野安打でサヨナラのチャンスを作ったが、タイスは見逃し三振に倒れた。際どいボールだったが、明らかなボールをストライク判定されたわけではなく、あれはスイングしなくてはならなかった。しかしタイスは球審に食ってかかって一発退場。愚かだな!自分が退場するだけでなく、おかげで10回裏のエンゼルスのタイブレークは2塁ランナーに代わりのキャッチャー、チームイチ鈍足のウォーラックを置かなくてはならなくなった。普通のヒットではホームに帰ってこられないよ。
代打ステファニックがサヨナラヒット!
10回表、登板するたびに失点するループが今日は無失点で切り抜けた。そしてその裏、2死からベラスケスに代打のステファニック。ステファニックはレフト左への鮮やかなサヨナラタイムリー!あの打球ならどんな鈍足でも2塁からホームへ帰ってこられる。ありがとう、ステファニック!
まずいプレーも随所に顔をのぞかせたが、やはり投手が抑えてくれると勝利は近づくという見本のような試合だった。キング独走の大谷の35号が無駄にならなくて本当に良かった。米メディアによると昨年62本打ったジャッジのペースに並んだという。しかも大谷が打ち出したのは6月になってから。ここ1ヶ月半の本塁打ペースは希に見るハイピッチだ。もしかしたらジャッジのア・リーグ本塁打記録をわずか1年で更新するのか?という期待を抱かせてくれるほど素晴らしい。明日も頼んだぜ!
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