エンゼルスは買い手になり、オールイン!
エンゼルスは今シーズンのコンテンダーになることを表明し、大谷のトレードは消滅、ホワイトソックスからジオリトとロペスを獲得してオールイン(全賭け)を決断!退路を断った戦いに突入する事となった。元々大谷のトレードなんてあるはずもない。ただ「大谷のトレードの話は聞くよ」と情報を流してトレード戦線を停滞させ、サッとジオリトを獲得。ミナシアンの高度な情報戦だろう。
そりゃ当然だよ。ここで大谷を放出して、海のものとも山のものともつかぬプロスペクトを何人か獲得したとしても大した戦力の上積みなんてならない。ファンはドッチラケで何の好影響も与える事は出来なかったろう。
マイナー枯渇なんて気にする必要なし
このトレードを受けてエンゼルスのマイナーが焼け野原だとかプロスペクト枯渇だとか騒ぐ人達は何もわかっちゃいない。プロスペクトなんて大半はメジャーに上がることもできずに終わるんだよ。大事なのはメジャーの現有戦力。特に若くて伸び盛りで年俸も低い選手がどのくらいいるかが重要なんだよ。エンゼルスにはそういう選手が大勢いる。ネト、オーホッピー、モニアック、ウォード、タイス、キャベッジ、アデル、デトマース、キャニング、サンドバル、ジョイス、バックマン、シルセス・・・彼らが経験を積めば十分コンテンダーになれる。別にマイナーのプロスペクトの人数なんて気にする必要はないんだよ。
極めて大事な第1試合
しかしオールインした以上は勝ち続けるしかない。今日の大谷先発の第1試合は極めて重大な意味を持つ試合となった。
そこで大谷が躍動した。フォーシームとスライダーのコントロールが極めて良く、右打者の外角低めギリギリに面白いように決まった。打たれたのは5回裏にわずかにコースが甘くなったストレートをカーペンターにセンター前に運ばれた1本のみ。5回、6回とランナーを出してもダブルプレーに切って取り非常に少ない球数で終盤へなだれ込んだ。
打線も序盤に期待のキャベッジの犠牲フライと2点タイムリーで主導権を奪うと、ウォードの2本塁打、不調だったレンフローも3安打と復調気配。がっちりと大谷を援護した。
9回「オレが終わらせる」とネビンに啖呵を切った大谷がそのままマウンドへ。三者凡退に切って取って宣言通り1人で投げきった。メジャーに来て6年、大谷が初めて完投した試合となった。この大事な試合で1安打完封とは恐れ入った。ダブルヘッダーの第1試合で1人のブルペンも使わずに済んだのはとても大きかった。
脳みそ足りないベラスケス
守備ではほとんどミスらしいミスもなく終わった試合だったが、あえて言わせてもらえればベラスケスのオフェンス。
まずは5回の先頭で粘って四球は良かった。そして盗塁を試みる。完璧なスタートを切ったのだがレンヒーフォは打ちに行ってファウル。ベラスケスの盗塁はベンチからサインで伝えたりしないのかな?ランナーが良いスタート切っていれば見逃すくらいのセンスをレンヒーフォに期待するのは無理か。
そして仕切り直しの2球目、盗塁にはやるベラスケスはなんと牽制アウト。相手も初球であれだけ良いスタート切られたら警戒するよ。まるで前しか見ていない猪武者だ。
そして9回に先頭で打席に入ったベラスケス。初球を打ってファーストファウルフライ。ここは大谷を少しでも休ませる局面だろう!そこで初球打ちとは本当に何にも考えてない。
ベラスケスの脳筋野球にはほとほとあきれているのだが、ここまで自分の役割やチームプレーを理解できない選手も珍しい。守備もギャンブルプレーが多く間に合わないのに無理に投げて暴投とか危なっかしいプレーが多い。とっととトレードするなりマイナーに落とすなりしてくれ。このまま使い続けてもいずれエンゼルスに禍いをもたらす選手になると私は思っている。
第2試合
休む間もなく40分後に始まった第2試合。大谷は完投の疲れも見せず2番DHで出場。2回にレンヒーフォとネトのタイムリーで幸先良く3点を先制。続く大谷はレフトへ完璧な37号ツーラン。広いコメリカパークのレフトへ楽々と流して打ち込めるのは大谷だけだろう。
さらに4回には今度はセンター右へさらに完璧な当たりの38号ソロ。ほんの1時間ほど前に完封した投手が2本塁打っていったいどうなってるの?アンビリーバブルだ。宇宙人、ビースト、ユニコーン?
しかし本塁打を打った後、大谷は左の脇腹を押えて痛みをこらえるような仕草。ここで肉離れとかなったら大変だ。すぐにでもゲームから引っ込めるべきだ(実際、すぐにステファニックが代打となって交代した)。
先発サンドバルは球数がかさみ5回で降板したが、その後も加点したエンゼルスが楽々と逃げ切りタイガースに目論見通りの3連勝。エンゼルスのオールインはとりあえずチームに好影響を与えているようだ。
まだまだミスの多いエンゼルス
この試合はやや守備が乱れた。3回にはサンドバルがダブルプレーかと思われたピッチャーゴロを弾いて、さらに1塁へ悪送球。1塁のエスコバルもあのくらいは取って欲しいよ。7回もイニング終了と思われたショートゴロをネトがお手玉。いずれも難しい打球ではないのにエラーして失点につながってしまった。内外野にまだまだミスの出るエンゼルス。プレーオフを目指すなら内外野ともプレーの精度を上げていかなくてはならないだろう。
チームの発表によると大谷は単に脇腹のけいれんということで肉離れなどの重症ではなかったようでホッと胸をなで下ろした。試合後、デトロイトからわずか400キロメートルほどのカナダのトロントに移動して、明日からの天王山、ブルージェイズとの3連戦に挑む。エンゼルスは最近10試合は8勝2敗でア・リーグで最も勝率が良い。大谷も今のところは出場できるようだ。
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