さらばエンゼルス、大谷がチームを去る

オフシーズン情報

エンゼルスファンとしては極めて残念な結果に

既報通りFAとなっていた大谷はドジャースと10年700ミリオンドルの契約を結び、来期からはドジャースでプレーすることになった。大谷をトレードデッドラインで放出せず、ほぼ見返りなしで失ってしまうのは戦略的にも大きな痛手だ。こういう所もエンゼルスの先を見通す能力の無さ、現状認識の甘さが現れている。

トレードデッドラインでの想像の会話
モレノ「大谷がFAになっても何とかエンゼルスに残留してくれないだろうか?」
ミナシアンGM「あなたがオーナーを辞めれば残ると思いますよ」(って言えればなああああ!)

6年間応援してきただけにリーグが違うとは言え、寄りによって同じ都市のライバルチームに行ってしまうのは残念としか言いようがない。フリーウェイシリーズでエンゼルスと対戦となれば大谷は全力でエンゼルスを倒しに来るはずだ。エンゼルスファンはとても複雑な気持ちになるだろう。せめてほとんど対戦のない東地区のナ・リーグ球団とかに行ってくれればまだ良かったのに・・・

6年前に日ハムを去ってメジャーに行った時の日ハムファンも同じような気持ちだったのだろうか。いや、あの時はステップアップのための移籍。今回は明らかにチームに見切りを付けての移籍だけに悔しさもひとしおだ。

諸悪の根源アルトゥロ・モレノ

 

大谷残留を予想していた管理人だが退団はやむを得なかったのかもしれない。大谷が退団した理由は想像以上にチーム状態が酷かったことに尽きるだろう。2000年代にはメジャーでも最高のマイナー組織を誇りプレーオフの常連チームだったエンゼルスはいまや完全に凋落してしまった。

チーム凋落の根本原因がオーナーのアルトゥロ・モレノにあることは疑いようがない。

自分の気に入ったFA選手にはケタ違いに大盤震いをするが贅沢税の支払いは拒み、チームの年俸構成はいびつになってしまった。さらにコーチを始め裏方やマイナー選手への待遇は最悪、チーム強化に必要なIT投資やスカウト等の人材採用はケチりにケチり、メジャーで最も遅れたチームになってしまった。この異常なチームマネジメントに大谷が愛想を尽かしてしまったのは間違いないだろう。

モレノが球団を手にして20年、昨年夏にチーム売却計画を発表したが思うような値段のオファーがなかったのか、ケツをまくって売却を撤回してしまった(朝令暮改は得意技)。もしオーナーが変わりこの1年で改革の姿勢を明確に打ち出していれば結果は違っていたかもしれない。モレノ続投はファンにも大谷にも最悪の決断だった。

正直、なぜ誰が見てもチームがおかしくなるであろう方針をモレノがとり続けるのか理由はわからない。何百億ドルもの資産を持つモレノがたかだた年間数十ミリオンの投資をケチってチームを低迷させて何の得があるのだろうか?必要な所に普通に投資してチームが強くなればオーナーたるモレノには大きな見返りがあっただろう。強豪ではなくても2-3年に一度プレーオフに進出するくらいの成績であれば大谷も残留したかもしれない。しかし大谷のいた6年間、チームは一度も勝率5割を超えられず毎年夏場以降は消化ゲーム。これでは出て行きたくなるのも当然だろう。

今回大谷退団のニュースを受けて大谷のユニフォームを燃やしたファンがいたらしいが、燃やすなら大谷のユニじゃなくてモレノのワラ人形にでもすべきだろう。

どうするエンゼルス?

エンゼルスはチーム唯一の希望で、メジャー最高の輝きを放つ大谷がいなくなった。残ったのは高給取りだがケガがちのトラウト、レンドーンとまだまだ未熟な若手選手。今のモレノ体制が続くならチームでFA権を得た選手は大谷同様に愛想を尽かして流出し続けるかもしれない。

大谷がいる限りチームは再建に舵を切ることはしなかったが、こうなればチームを解体して再建一直線しか道はない。今後数年は年間100敗も避けられないかもしれない。しかし100敗を続けた後に見事に再生したオリオールズやアストロズの例もある。エンゼルスも数年後には強豪に変身するかもしれない・・・(普通のオーナーシップの球団であればだが)

2-3年後には再建を完了し生まれ変わったエンゼルスがプレーオフに出場、そこでドジャースを倒すシーンを楽しみにしたい。

サイト移行について

当サイトは angels-ohtani.com というドメインで運営してきましたが、もう大谷はエンゼルスにはいないためこのドメインの使用を停止し、2024年1月からはangels.tsical.comというURLになる予定です。

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