水原通訳、突然のギャンブルスキャンダル!

大谷選手

ギャンブル中毒だった一平氏

さすがにビックリした。第一報では「ドジャースが水原一平氏を解雇し、その理由は大規模な窃盗」ということだった。その後情報が錯綜したが、水原氏は前日のESPNのインタビューで大谷に自らのギャンブルの借金について説明し、彼に負け分を立て替えてもらったということだった。
しかし翌日は一転して、大谷は水原氏のギャンブル(しかもカリフォルニアでは違法なスポーツ賭博)や借金については関知しておらず、大谷の口座から彼が勝手に送金したと事態は180度変ってしまった。
大谷が一平の借金を肩代わりするのなら、大谷から一平の口座に振り込んで、それを一平がカジノサイトに送金すれば良かったのだが、大谷が自分の口座から直接違法カジノサイトに振り込んでしまったのは大失敗だった。誰かに相談でもすれば適切なアドバイスをくれたのかもしれないが、大谷にとって一平の不祥事は身内の不祥事も同然。秘密裏に処理してあげたかったのだろう。しかしその同情が完全に裏目に出てしまった。もはや後の祭りであるが・・・

違法賭博かどうかは大した問題じゃない

 私見を述べるが、一平のやっていたのが違法ギャンブルだったとかそれを大谷が認識していたかは大した問題ではない。司法的にも処罰は重くないので罰金払って終わりくらいだろう。一平が最初にESPNのインタビューで語ったように大谷が不満ながらも送金に同意したというのが真実だと思う。
しかしそれでは大谷にまで罪が及ぶことを懸念した球団や弁護士が、大谷は何も知らなかったというストーリーで切り抜けようとしているのだろうが、一平が大谷の口座から大谷にバレることなく何度も大金を送金した(50万ドルを9回も送金したという)というのはかなり無理がある。
 だから大谷は知らなかったで押し通すのはかなり難しいのではないだろうか。もしも大谷が裁判所に出頭して証言を求められた場合、アメリカでは法廷での偽証は重罪(殺人などと同じ扱いで最高5年の懲役)になる。知らなかったと言った後から矛盾に反論できなくなり証言を変えればそれこそ大変なことになる。せいぜい罰金刑の賭博罪のために大谷にそんな危険な橋を渡らせて良いはずがない。もし大谷が証言台に立ったならば、正直に知っていることを話すしかないと思う。

もっと重要なのはMLBによる処分

 それよりも重要なのは一平がやっていたギャンブルに野球賭博が含まれていたかどうかだ。野球賭博は司法的には大した問題とはならないが、関与があればMLBが黙って見逃すわけには行かない。大谷がギャンブルに加担していないのは明白だと思うが、少なくとも野球賭博組織に多額の資金を供給した事実は重い。さすがに永久追放はないとしても、何ヶ月かの出場停止くらいの処分は十分あり得る。
 一平はサッカーや他の競技には賭けていたが野球賭博だけはやっていないと言っているようだが疑わしいと思う。他の競技で大損したら自分が一番よく知っている野球なら損を取り返せるかもしれないと考えるのがギャンブル中毒患者だからだ。一平も野球賭博がMLBでは固く禁止されている事は当然認識していただろうが、そんな理性が働くようなら何億も借金を作るはずがない。一度ギャンブルで脳が熔けてしまうと理性なんて吹っ飛んでしまう。ギャンブル中毒とはそういうものだ。

エンゼルスは胸をなで下ろしているだろう

それにしてもエンゼルスはこのビッグスキャンダルが大谷がドジャースに移籍してから発覚したので胸をなで下ろしているのではないだろうか。ギャンブルや金銭の送金が起きたのは実際はエンゼルス時代のことだが、矢面に立っているのはドジャースの面々だ。もし昨年発覚していたら、タダでさえスキャンダルの多いエンゼルス、またまた派手に叩かれていただろう。
大谷は「ヒリヒリした10月を過ごしたい」とエンゼルスを後にしてしまったわけだが、ヒリヒリしたかったのは大谷だけじゃなかった、ってことで(^^;;

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