ロサンゼルスでの移動手段としてバス、鉄道などの公共交通機関は路線も便数も極めて少ないので、旅行の足としては考えない方がよい。レンタカーがベストだが、運転に自信がなければタクシーよりもUberを最大限利用すればよい。
LAではロサンゼルス国際空港のことを「LAX」(エル・エー・エックス)(ラックスとは言わない)と呼ぶ。日本からの国際線は米系の航空会社は自社ターミナルに到着するが、JAL、ANAなどそれ以外は国際線ターミナル(Tom Bradley Terminal)に着く。ただし米系の会社でも深夜早朝などに到着する便は24時間入国が開いている国際線ターミナルに着く場合がある。
- レンタカーを利用
アメリカはレンタカー社会。長距離は飛行機で、空港からはレンタカーで移動するのが一般的だ。LAXの場合、レンタカー会社のオフィスや駐車場は空港から離れたところにある。空港ターミナルを出るとレンタカー会社の無料バンに乗るための専用エリアがあるので、そこで自分の予約したレンタカー会社のバンが来るのを待っていればよい。Avis、Hertzなどの大手レンタカー会社は無料バンやバスが頻繁に巡回しているので、長く待たされることもないだろう。中小のレンタカー会社の場合は空港から迎えに来てもらうよう電話で連絡する必要があるところもある(日本からは大手以外に予約することはないだろうが)。
レンタカーオフィスについたら、窓口で予約メールを印刷したものを見せればいいだろう。もし英語に不安があれば、日本語が通じる日系レンタカー会社もあるのでネットで検索してみて欲しい。 - Uber(ウーバー)を利用
Uberはタクシー代わりに一般の人が自分の車で目的地まで運んでくれるサービスだ。スマホのアプリから手配でき、支払いもスマホ上で完了するので、実に便利。利用者がドライバーを評価する仕組みもあるため丁寧な運転手が多い。アメリカではあっという間に普及した。LAXやエンゼルスタジアムなどはUber利用者のための乗り場を設けるなどインフラも整っている。Uberを使う場合はまずスマホに専用アプリ(日本でダウンロード可能)を入れてユーザ登録する。この時、料金支払用のクレジットカードの登録が必要。Uberに乗ってどこかへ行きたい場合は、アプリ上で近くの利用可能なUberが表示される。LA/OCであればいくらでも見つかり、10分以内に駆けつけてくれるだろう。運転手の評価や車種(サイズや相乗りかどうかなど。一般的なのは「相乗りなし(UberX) 4人乗り」)を見て、乗りたいUberを選ぶ。
次に「乗車位置」「目的地」を入力すると目的地までの見込額、到着までの時間も表示される。出発前に日本から所要時間や料金も調べることもできる。
あとは「依頼する」を選べば、Uberが来るのを待つだけだ。
LAXのUber乗り場はエレベーターで3階(実際には2階)へ行く。LAXの道路は到着用(1階)と出発用(2階)の2層構造になっており、Uber乗り場は2階になる。「RIDE SERVICE PICK UP」というのがUberの乗り場だ。
スマホで見ると自分を迎えに来るUberの位置はGPSで表示されているので安心だ。近くまで来ればUberの運転手がショートメッセージをくれるだろう。Uberに乗ったら通常のタクシーと違い、目的地を伝えたり、料金を支払ったりする必要はない。料金は登録したクレジットカードで自動的に決済され、後から登録したメールアドレスに領収書が届くので、そこで最終的な料金を確認することができる。最後にドライバーを評価して完了。つまり英語を一言も話さなくてもタクシーのように使用することができる。Uberは便利だが利用するにはスマホでアメリカでのデータ通信が必要なので、日本で手配しておく必要がある。料金等は自分の携帯会社に確認して欲しい。アメリカで使えるスマホやポケットWi-Fiをレンタルする方法もある。
- タクシー、リムジンを利用
Uberの普及でタクシーを利用する人は急速に減ってしまった。予約するのも現在地や目的地を説明するのも面倒だし、チップも計算しなくてはならない。料金が適正かどうかもよくわからない。英語力に自信があって、タクシーの相場もわかる人、スマホが使えない人以外はおすすめしない。リムジンというとゴージャスなイメージがあるが、実際は日本のハイヤーのようなものだ。日系のリムジン会社もあるので、ネットで検索してみて欲しい。リムジンなら空港ターミナル内の出口で名札をかかげて待っていてくれるので手間もかからず安心だ。車種はハリウッドスターが利用するようなストレッチリムジンから普通の乗用車までいろいろある。